パーツの豆知識

ホイールナットについて

タイヤ・ホイールと車体を繋いでいるナットやボルトですが、確実に装着していないと大きな事故に繋がる重要なパーツです。1t以上もある車体をホイール1本につき、わずか4個や5個で支えていると考えると非常に重要だということがわかります。もし、緩んでいたり、痛んでいたりすると、安全を確保する事は出来ません。普段目立ちませんが車に欠かせない大切な働きをしています。これだけ重要なナット・ボルトにはいくつか種類があります。ここでは、代表的なナット・ボルトをご紹介します。

① 貫通ナット
ハブボルトが貫通するタイプのナットです。主に、センターキャップの付くホイールや純正のホイールキャップ付きのスチールホイール等に使用されます。
② 袋ナット(60°テーパー)
ハブボルトが隠れるようにカバーされているタイプのナットです。ホイールに接地する座面が60°の角度になっています。主に、オープンナットデザインのホイールに使用されます。純正ホイールでも社外ホイールでも最もポピュラーなナットです。
③ 袋ナット(球面テーパー)
②と違う部分は座面が丸くなっている所です。ホンダ車等に純正で使用されています。又、外車でも採用されている場合があります。
④ 平面ナット
トヨタ車や三菱車の純正アルミホイールに採用されているタイプのナットです。座面が平面でハブボルトとホイールのナットホールの隙間を埋めてピタリと止まるので、接地面積は最大のナットです。
⑤ 球面ボルト
外車にはハブボルトが出ていない車両があります。それらの車両にホイールを装着するためのボルトで、座面が球面になっています。主に、メルセデス ベンツ等に採用されています
⑥ 60°テーパーボルト
こちらも外車に装着されているボルトで、座面が60°テーパーになっています。主にBMW等に採用されています。
⑦ スパルコナット
ナットホールが特殊な形状に作られたホイールのナットです。スポーツ系のホイールに採用されている場合が多く、通常のナットでは車両へ装着できません。6角の内ナットになっていますので、専用のレンチで取り付けをします。
⑧ 弾丸ナット
スパルコナットと同様に、ナットホールが特殊な形状に作られたホイールのナットです。こちらもスポーツ系のホイールに採用されている場合があります。やはり、6角の内ナットですので、専用のレンチで取り付けをします。

この他にも色々な種類のナットやボルトがありますが、それぞれ専用設定用になります。誤った使用方法では危険ですので、使用前に必ずご確認をお願いいたします。

ネジピッチとネジ径について

ナット・ボルト共にメーカー・車種によりネジ径(直径)・ネジピッチ(ネジ山の切り込み)が異なります。一見見合ったものと思い、ねじ込んでしまうと、ボルトのねじ山がつぶれたり、入っても取れなくなります。最悪の場合は、折れてしまいます。そのような事にならないよう必ず確認してください。また、ナット・ボルト共にナット径(工具で回す頭の部分)が合っているかも確認が必要です。特に、純正品から社外品に変更した際は注意してください。

国産車の純正ナット
ネジ径×ネジピッチナット径【㎜】メーカー
M12×1.2521日産
M12×1.521トヨタ、三菱、マツダ、ダイハツ
M12×1.519ホンダ
M12×1.2519スバル、スズキ

外車の場合、ボルト、ナット共にナット径のサイズやネジ径、首下長さ等色々な種類があります。純正が球面テーパーの首下40㎜、ネジ径はM12だとしても、社外品を装着する際は、60°テーパーになったり、首下25㎜になったりします。むやみに使えるからといって使用してしまうとホイールが脱落したり、サイドブレーキが利かなくなったり、走行出来ないなんて事態になりかねません。ホイールのご購入の際は必ず専門スタッフにご相談下さい。安心して使用して頂くためのアドバイスをさせていただきます。安全に使用するには、ホイール、車体に合わせた専用品を必ず使用してください。

ネジロックナットについて

「朝、起きて車に近づくとホイールが盗難に遭っていた。」となると莫大な被害です。最近盗難被害が増加している中で車外にあって高額なホイールは一番狙われやすい部品です。そうならない為にも盗難防止用ホイールナット(ロックナット)を装着することをオススメします。ロックナットはホイールに鍵をかけているというイメージです。商品によっては、シリアルの登録をし、保険を掛けられるロックナットもあります。

HID(High Intensity Discharged)について

最近の純正ヘッドライトは、HIDの装着率が高くなっていますが、まだまだ一般的にはハロゲンライトの車両が多いと思います。一昔前までは、HIDキットも高額でなかなか手の出しづらいパーツでしたが、現在は低価格化が進み、一時期の高効率ハロゲンバルブと変わらない程の価格で購入出来るものも登場してきました。
そこで、そもそもHIDとはどんなメリットがあるのでしょう。

高輝度放電灯というのが日本語の呼称で、最大の特徴は明るさです。

フィラメントを持つハロゲンバルブと違い、HIDバルブはバルブ内の電極間をスパークさせることで発光します。その為には、12Vを効率良くスパークさせるために、バッテリーからの12Vの電圧を約2万Ⅴの高電圧に変圧しHIDバルブ内で放電させるバラストと呼ばれる変圧器を使用します。

太陽光に近い、自然な配光パターンを持ち、光量の強いバルブがHIDバルブです。色温度(ケルビン数)が高いほど青白い光になり外観イメージが変わりますが、色温度が高ければ明るいということはありません。蛍光灯程度の明るさが視認性が高いとされていますので、一般的には4000K~6000Kあたりが好まれます。
通常のハロゲンバルブは55W(高効率ハロゲンは更に高く75W等)ですが、HIDは35W(最近は55Wの発光量の高いものもあります)で、消費電力が低く、フィラメントを使わないことで振動による断線や突入電流の心配もなく、長寿命とされています。

後付けタイプのHIDは比較的簡単に装着出来るよう開発されていますが、バラストの取り付けや配線の加工にはある程度の技能と知識が必要です。特にバラストの取り付けの際は、きっちりと固定し、安定させる必要がありますので、しっかりとした取り付け場所を確保する必要があります。安定しないとちらつき、不点灯の原因となります。また、高電圧のため、改造をすると危険です。しっかりとした知識のある専門店での取り付けをオススメします。

純正採用のHIDにはD2型(現行車は水銀不使用のD4型もあり)が使用されていますが、これでは台座が合わないため、ハロゲン用として使えません。
そこで、各バルブ専用設計でアフター品は作られています。H4では、ソレノイド方式と呼ばれる可変式バルブを採用しているものが多く、Hi・Loにも対応しています。
最近はカラフルなものが多数発売され、青以外にもピンクや緑、紫、黄色などもあります。しかし、車検には通りませんので公道での使用は避けましょう。
また、ハロゲンからの付け替えの際は、光軸が狂っていることもあります。せっかく明るくなっても対向車に迷惑がかかり、きちんと照らしていなければ効果半減です。正しい光軸に調整して楽しいナイトドライブを送ってください。

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